トップメッセージ

投資家の皆様へ

当社は、中国鉄鋼関連ビジネスにおいて、多額の貸倒引当金を計上したことに引き続き、2017年には、買収した連結子会社株式会社ビー・インターナショナルにおける資金循環取引問題により、過年度決算訂正、決算遅延、多額の損失や対策に伴う費用の計上という事態を招きました。

また、過年度の有価証券報告書の訂正に関しましては、今年1月、金融庁から課徴金納付命令を受けました。株主の皆様には、多大なご迷惑とご心配をお掛けいたしましたことを、重ねて深くお詫び申しあげます。
再発防止策の徹底、リスク管理力向上については、経営の最優先課題として推進してまいりましたが、中期経営計画におきましても、変わらず経営の最優先課題として「守り」を鉄壁にするための諸施策を推進してまいります。

当社グループは、既存事業の収益基盤の安定と中長期での持続的成長の実現を目指し、2019年度を初年度とする新たな中期経営計画を策定し始動いたしました。

中期経営計画における重点課題は、「リスク管理の更なる強化」「復配の実現」「構造改革の完遂」の3つであります。

当社は、今後3年間を、将来の持続的成長を実現するための基盤整備のステージと位置づけ、改革を推進する組織「Project Swing-by」を昨年立ち上げ、「事業構造改革」「経営マネジメント改革」、「人材改革」の3つの改革に取り組んでおります。

「Swing-by」とは、宇宙船を大きく加速させ地球の周回軌道の外へ送り出す技術のことであります。GAFAに代表されるプラットフォームビジネスや製販垂直統合ビジネスの拡大により、商社の存在価値が問われている状況のもと、従来のビジネスモデルのまま成り行きで事業運営をしていては、人工衛星がいつかは役割を終えて大気圏へ墜落するように、当社も立ち行かなくなるという強い危機感を持っております。

縮小均衡のスパイラルから抜け出し、3つの改革で成長へ向けて大きく方向転換し、成長を加速させる思いを込めて、この改革プロジェクトを「Swing-by」と命名いたしました。

経営陣一同、3つの改革を完遂し、効率的でリスク管理が徹底された事業運営体制を構築し、バランスのとれた事業ポートフォリオを実現し、企業価値の向上に努めてまいります。

また、景気後退が懸念される環境下でも、既存事業を中心に収益力を維持・向上し、2021年度期末での復配を目指します。
代表取締役社長
稲泉 淳一

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